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読書の記録 文月

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もう七月が終わりだなんて!

『芭蕉連句評釈 (上)』  安藤次男  講談社学術文庫
「お茶の店」  エルマガムック
『EXILE ROAD TO CHAPTER 2』  ソニー・マガジンズ
『友だちの絵本』  田島征三  晶文社
『幸運な医者』  松田道雄  岩波書店
『鉄輪(かんなわ)』  藤原新也  新潮社
『モノ書く女への道』  時実新子・玉岡かおる  実業之日本社
『斎藤一人 変な人が書いた驚くほどツイてる話』  斎藤一人  三笠書房知的生き方文庫
『バン・マリーへの手紙』  堀江敏幸  岩波書店
「ku:nel」2008.9.1  みどりの王国。  マガジンハウス
「ku:nel」2008.7.1  沖縄のリズム。  マガジンハウス
『神様』  川上弘美  中央公論社(再読)

正選、『バン・マリーへの手紙』、『神様』。
『神様』はめずらしく、新刊(単行本)が出てすぐの時に新刊書店で買った。で、人に貸したら、戻って来なかった。大好きな本だったので、文庫本(新刊)で買いなおした。ところがこれもまた行方不明に。
三度目の正直、今回は古本をYahoo!オークションで買った。買うても買うてもどっか行ってまう神様、今度こそうちの本棚に落ち着いて下さいますように。

逆選は敬意を表して『芭蕉連句評釈』。これはまたえらくホネのある本、読むのもホネが折れる。
by konohana-bunko | 2008-07-31 22:55 | 読書雑感 | Comments(6)

おやおやなできごと

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某日朝、時計のアラームを止めようと枕から頭を持ち上げた時、右耳の奥で「ぶーん」と耳鳴りがした。扇風機のモーターのような、低い音。(あ、耳鳴り)と思ったらもう右の耳がふさがったような感じ。低い音の耳鳴りがするためか、低い声(息子の声など)の輪郭がぼやけて、少し聞きとりづらい。
突発性難聴になったのは2回目。5年前は左の耳だった。前回は2ヶ月くらいで何となく治った。さて今回はどうか。

風草木さんで買った多肉植物の小鉢がベランダの一角に並んでいる。ちょっとした、多肉の箱庭。時折あっちの鉢をこっちへやったりと並べ替えをして、雨に当てたり向きを変えたりしてやる。昨日の大雨で水を吸った寄せ植えの鉢をよく見たら、茸が生えていた。ちっちゃい、黄色い茸。
by konohana-bunko | 2008-07-29 22:06 | 日乗 | Comments(3)

短歌会館

某日、暑い中、所用のため名古屋へ。
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地図を見ながら街を歩いていたらこんな案内板があった。
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〈短歌会館〉、日夜ここで一体何が……。
by konohana-bunko | 2008-07-26 22:09 | 日乗 | Comments(3)

オクラ栽培日記(2)

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4本のうち生き残った2本のオクラ。背丈は小さいまま。
んが、しかし
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花芽が?!
by konohana-bunko | 2008-07-21 22:57 | 日乗 | Comments(2)

『友だちの絵本』  田島征三

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田島征三さんと征彦さんの本はブで見つけたら必ず買うことにしている。征三さんのこの本は前にも一度読んだ気がする。覚えている話と忘れた話と半々くらい。
真ん中あたりに紙が挟まっていた。書店のカバーを四つ折にしたもの。それに、鉛筆の薄い字で、走り書きがある。

Nちゃんへ
石彫たいへんそうですね。
けがしない様に!
この本長いことありがとう。
おもしろかったです。 S

Nちゃんは美術の学校の学生さんだったのかな……などと思う。

以下、『友だちの絵本』より引用。征三さんはスポーツは全般に嫌いだけれど、相撲だけは好き、と書いている。

「父と朝潮」

(前略)
ぼくの父はスポーツ万能選手で、陸上も水泳も全国大会で活躍しているし、相撲なんか日本一盛んだった高知県で優勝している。そういう男を父親に持った、うらなりびょうたんでモヤシ少年のぼくは、コンプレックスのかたまりだった。
スポーツ音痴のぼくは、相撲にかんしてさえ上手投げも外がけも区別がつかないし、郷土力士以外には、熱心に応援している関取がいるわけではない。荒勢がタレントになるまえは、荒勢ばかり、長岡(引用者註:長岡=朝潮)が入幕してくると長岡ばっかり応援してきた。長岡の相撲は相手を突きとばすだけで、土俵のうえでは複雑なことをなにもしないので、わかりやすくてよろしい。
しかし、朝潮と名前が変わったときに、ふとぼくの心に悪い予感がよぎった。それは的中して、昔の朝潮のように、強いときは威勢がいいが、たいていはころころ転げている。その負けっぷりは、みごととしかいいようがない。
(中略)
大関になれそうなたいせつな場所になると、室戸岬の海の男とは思えぬ小心な人間になって、勝てる相手にも負けてしまう。そういうことが、三度も四度もつづいたのだから、朝潮ひいきになったことを、悔やんでも悔やみきれぬほど、不幸な気分になる。
こんな気持ちは、高知県人なら、きっと誰もおなじだったのではないだろうか。大相撲の場所中に京都の父の家を訪れると、ふだんはまったく共通の話題を持たない父と子だが「朝潮は、まっことふがいないぜよ」と、ぼくに話しかけてくる。「けんど、きょうは横綱とやるきに、勝つかもしれんぜよ」ぼくも、久しぶりに父と心が通じあって、ふたり仲良くテレビのまえに座ることになるのだった。
一昨年の暮れ、父の容体が悪化してちかくの病院に入院することになった。若いときから鍛えあげた肉体は、八十歳を越えても衰えることを知らないが、仕事をやめてテレビのスポーツ中継ばかりみていた頭脳は急速に退化して、ボケはじめると恐ろしいほど病状がすすんだ。
いっぽう朝潮は、五度目の大関昇進をかけた場所で毎日、みちがえるような土俵をみせてくれていた。ぼくは我慢できなくなって、新幹線にとび乗った。父の病室に飛びこむと、「おとうちゃん、今度の朝潮は、いつもとちがうねえ!」と呼びかけた。父は体じゅうをうれしそうにして「そうじゃ。こじゃんとやりゆう」。父と子のがこの世で交わした最後の会話だった。
そのあと朝潮は、けっきょく横綱になれず引退してしまった。だが、父とぼくの心を結びあわせてくれたすばらしい関取なのである。
by konohana-bunko | 2008-07-20 23:31 | 読書雑感 | Comments(2)

ちょんぴ病院へ行く

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猫ちょんぴがだんだん毛づくろいをしなくなった。口が臭い。「にゃー」と鳴かれたら顔をそむけたくなるくらい臭い。トシだから仕方ないかと思っていたら、7月に入ってから、食欲が落ちてきた。7月の最初の土日、所用から戻って来たら、細々と食べてはいるもののげっそり痩せている。痩せて、頬がこける一方、顔の左側が腫れてきた。唇の脇に血膿がにじんでいる。いやがるのを押さえて口を開けてみると、上唇の内側が赤くなっている。これはどうもいかん、というのでかかりつけの獣医さんに連れてゆく。
獣医さんに行くと、まず最初に必ず「まだ外に出ますか」と聞かれる。
「出ます。遠くへは行きませんけど」と答えると、先生は苦笑いしている。
何せ今までは「ひっ掻かれて眉間の肉がもげました」だの「噛まれて耳たぶに穴が開きました」だの、怪我でばかりお世話になってきているのである。内科的疾患で診てもらうようになったのはついここ二、三年のことだ。
体重測定。一時6㎏あった体重が3.8㎏になっている。
ひとまず抗生物質の注射と、点滴を受け、痛み止めの飲み薬をもらう。エリザベスカラーを巻いたちょんぴ、2回連続で背中を針で刺されて「うふぅぅぅ、しゃああッ」とめずらしく怒る。だいぶ痛かったらしい。
2週間ほど様子をみて、腫れが引くようであればそれでよし、腫れがひかないのなら入院して検査しましょう、とのことで、帰宅。

思いついて自分のblogを検索してみると、ここ三年、梅雨から夏にかけて猫が調子を崩していることがわかった。漠然と、冬の方がつらいのではと思っていたが、暑い時期の方がしんどいらしい。記録というのは、続けていると思わぬところで参考になるようだ。
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今のところ患部の腫れはひいている。食欲も戻ってきた。クーラーの風がマイルドに当る場所を選んで、長く伸びて寝ている。のんびり養生しなはれ。
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ちょんぴ「いやーえらかったわホンマ」

とぢこめしそがたましひを見すまじと瞳を繊く絞る赤猫   あとり
by konohana-bunko | 2008-07-17 22:40 | 猫是好日 | Comments(5)

朝のできごといくつか

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朝、駅前で警察関係の人がポケットティッシュを配っている。ハンドマイクで「犯罪を防止する運動です」「防犯を推進しております」とアナウンスを繰り返す。繰り返すうち、一回、「ボウハンをボウシする活動です」と、確かにそう言った。
職場の部屋に向かおうと、渡り廊下を歩く。掲示板に、新しい貼紙が出ている。「教室内での携帯電話の充電を禁じます」と書いた紙の一行目に、大きなゴチックの字で「警告禁止」と四文字がきっちりと並んでいる。警告を禁止してしまっても、いいのか。
休日の朝、JRの電車に乗って、窓から駅のホームを見た。駅務室があった。駅務室の中に標語が貼ってあった。「絶対安全第一」。「絶対」を添えることで、全体が嘘っぽくなっていはしないか。
これも別の日の朝。自転車で駅に向かう途中、コンビニの前を通る。駐車場に、窓を開けっぱなしにした乗用車が停まっている。運転席に男、助手席に女。何やふたりで、ぼうっと前向いて座ったはんな……と思ったら、やおら女が男の胸ぐらを掴んで、
「あんたなんかにわかるわけないやろうッ」
と叫ぶ。その剣幕に、自転車がぐらっと揺れた。



粗大ゴミの日、押入れを整理したら、ピアニカが出てきた。スーパーファミコンも出てきた。つけてみた。跳ねる跳ねる、ドンキーコング。
by konohana-bunko | 2008-07-15 09:21 | 日乗 | Comments(4)

第3回「女子とふるぽん~」寄港市

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ダイバー店内で開く、ガールズ&ミセスのミニ古本市

7月8日(火)~12日(土)11:30~19:30 (土日・祝は18:00まで)

乙女&オトメンの本、懐かしい本、欲しかった本、意外な本…いっぱいの5日間。
(途中で補充あり)
ぜひ、ぜひ、遊びにいらしてくださ~い。
心よりお待ちしております。

今回のご参加は、プロ・アマ問わず次の方々…

★えこし会(江古田詩人会) ★奈良の小さな古本屋 このはな文庫 ★木南文庫(オトメン代表) ★こだぬき書房 ★トカゲ書林 ★ゆず虎嘯(こしょう) ★古本ピックルス
★林檎文庫 ★古書マーメイド

7月10日(木)夕には、えこし会による「朗読&ライア ミニコンサート」もございます。
くわしくはこちら→ブック・ダイバー
 

星に願いを、ひと箱に愛を。 
ステキな本、運命の出会いがありますよーに。




このはな文庫の出品本をいくつかご紹介します。

・これはブックオフでは見かけない(と思うのはわたしだけ?)
→ 佐伯一麦 『蜘蛛の巣アンテナ』

・琵琶湖をフィールドに活躍する里山写真家の意外な特技 
→ 今森光彦 『今森光彦のたのしい切り絵』
お買い上げありがとうございます!

・これ一冊でチョコレートのすべてがわかる(ホンマやで!)
→ 『チョコレートの本』 ティータイム・ブックス編

・序文は養老孟司氏。鎌倉で女医として生きた、氏の母堂の自伝。
→ 養老静江 『ひとりでは生きられない』

・短歌の本もないではない……デス。
→ 『短歌はプロに訊け!』 穂村弘/沢田康彦/東直子
お買い上げありがとうございます!

・インナーマッスル、鍛えてみます?
→ Tarzan別冊「ピラティス道」渡辺真里奈

・雑誌は「本とコンピュータ」創刊号(1997)、「芸術新潮 特集 さよなら岡本太郎」(1996)、英文誌「iichiko」など。

「こどものとも」100円均一あります。お子さま、お孫さまにぜひ……!

この他にも、長新太から見沢知廉まで、
相変わらず何を目指しているのかわからない品揃え(汗)の本が
神保町でみなさまのお越しをお待ちいたしております。
みなさまどうぞよろしくお願い申し上げます!
by konohana-bunko | 2008-07-12 12:29 | Comments(0)

琵琶湖をかすめて歌会に行く

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七月の最初の土日は「日月」の夏の会。今年は滋賀県の草津。京都から新快速で草津まで20分くらい。電車の窓から一瞬だけ琵琶湖が見えた。ずっと関西に暮らしていながら、琵琶湖の波打ち際に立ったことがない。いつも、通過するばっかり。
石山寺吟行は所用のため参加せず。会場のホテルで、永田先生や深森・黑山女史はじめ会員のみなさまと合流。久し振りにお会いできて、うれしい。講演会を拝聴。演題は源氏物語千年紀にちなんで平安時代の装束について、講師は京都造形芸術大学の末松剛先生。パワーポイントでたくさん写真を見せて下さった。平安貴族の衣装は10kgほどあったとか。「脇息」というのは、重い袖で疲れる腕を乗せるため、もとは脇ではなく前方に置くものだったとか、いろいろ。今回先生に教えていただいたプチ知識。『蹴鞠の人が着ている衣装は「直衣」である。「直衣」には位階による色の決まりがないので、カラフルなのである。』
懇親会でお寿司を少し、その後会員全員の自己紹介(全員が演壇でマイクを持つ義務?権利?があるのがいかにも日月。)。司会進行の後方支援、パフパフラッパと鈴(幼稚園のお遊戯で使うアレ)を鳴らしまくる。前回はピアニカも使ったのだが、どこにしまい込んだのか、どうしても見つからず使用を断念。あんな大きさのものがどこへ隠れるんだか?来年はおもちゃのアコーディオンが欲しいと思う。小さい太鼓も。できればヴィブラスラップとフレクサトーンも……って一体何を目指してるんや自分。

翌日午前中が歌会。今回は歌歴の長いゲスト/会員から出された、文法・ことばに即したきっちりとした読みが印象に残った。

・つたなくてもいいから、借り物でない、自分のことばで。
・文語で書くのなら、動詞の活用を正確に。
・助詞は、本当にそれでいいのか、いろいろ置き換えた上で一番合うものを選ぶ。
・観念をそのまま言ってしまうのではなく、モノに託してみる。モノの描写のみに徹してみる。

こう書いてしまうと何だかあたりまえ過ぎるけれど、実際の作品を例にして、目の前で肉声で交わされる評というのは身にしみる。大事なことは何度聞いてもやっぱり大事なことなんだ。

歌会の賞品で、ゲストでお越しの大谷雅彦さん(「短歌人」所属)の歌集『白き路』(邑書林、1995)をいただく。これは、うれしい。

お仲間のみなさんからいただいた拙作へのご意見など、頭の中で反芻しながら帰りの電車で寝る。ああようけ歌の話ができて楽しかったなあ。ありがとうございました。
by konohana-bunko | 2008-07-08 22:57 | 日乗 | Comments(2)

読書の記録 水無月

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『パリへ行った妻と娘』  近藤紘一  文藝春秋
『雪沼とその周辺』  堀江敏幸  新潮社
『熊の敷石』  堀江敏幸  新潮社
『古道具 中野商店』  川上弘美  新潮社
『南洋通信』  中島敦  中公文庫BIBLIO war
『樛木』(歌集)  玉城徹  短歌新聞社
『草原の記』  司馬遼太郎  新潮社

おほっ今月は打つのが楽じゃないか。どうした。

久し振りに最近(?)の小説に挑戦。川上弘美は『センセイの鞄』以来。『―中野商店』は、楽しく読めた。川上さんの文章はちょっとくだくだ酔っ払った感じがして、それが気持ちいい時もあるし、たまに面倒くさい時もある。でもこれは大丈夫。最後、意外にハッピーエンドの予感だった。

写真、久米寺のあじさい園にて。
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by konohana-bunko | 2008-07-04 10:16 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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