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ウタノタマゴ**8

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イケガキノウチニホヱヰルカトウケノイヌナニケンカコトシモシラズ
by konohana-bunko | 2008-12-31 18:23 | 空中底辺 | Comments(0)

読書の記録 師走

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『この国のかたち 五』  司馬遼太郎  文藝春秋
『住宅顕信 全俳句集全実像』  池畑秀一監修  小学館
『彼もまた神の愛でし子か 洲之内徹の生涯』  大原富枝  ウエッジ文庫
『苦の世界』  宇野浩二  岩波文庫
『よりぬきネコマンガ』  デスノバ制作  イーハトーヴ出版
『空からきた魚』  アーサー・ビナード  集英社文庫
『月島物語』  四方田犬彦  集英社

歌集読んでいませんねえ。ぬー。

『彼もまた――』は、東京駅の構内で買った。洲之内徹の生涯そのものは興味深かったけれど、文章は何だかごたごたして、途中で読むのが嫌になりそうだった。
『月島物語』はとてもわかりやすい、新聞のコラムみたいな文章。中身も面白かった。勝鬨橋、いつか行ってみたい。港や運河を見るのは好き。

今読んでいるのは『犬が星見た』。ロッシャはえらい国やぁ~、と言いながら年を越すことになりそう。

写真は高畑町にて。この時はあまり時間がなくて、通りがかりにちょこっと撮って行きすぎてしまった。鏡神社だったか、比売塚だったか。

来年もいろんな本と出会えますように。
みなさまどうぞよいお年をお迎え下さい。
by konohana-bunko | 2008-12-31 18:10 | 読書雑感 | Comments(6)

いないいない

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いないいない……
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はァ(ためいき)
by konohana-bunko | 2008-12-29 22:31 | 猫是好日 | Comments(2)

ウタノタマゴ**6

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ハレタヒハミギカタアガリニフトンナドマドニホシツツオイテユクイヘ
by konohana-bunko | 2008-12-29 22:23 | 空中底辺 | Comments(0)

『空からきた魚』  アーサー・ビナード

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集英社文庫版。心斎橋のブで105円で買う。アーサー・ビナードは名前だけ聞いたことがあって、まだ読んだことがなかったのでうれしい。表紙の写真もたいそう好み。陶片に描かれたトビウオの絵。アテネ国立考古博物館蔵と書いてあるから、ギリシャのやきものだろうか。
中身の文章も、もちろんよかった。思考がきびきびとしていて、その結果としての、弾むような文章。

虫の話がたくさん出てくる。それも、蝶とかクワガタとかそういう王道っぽいいきものではなくて、鈴虫やらザザ虫やらカナブンやら、身近すぎるような虫がいろいろ。中でもいちばん印象に残ったのは、ダンゴムシをベランダから抛る話だった。
舞台は作者が住む11階建てのマンションのベランダである。高いところだが、ベランダ園芸をしたり、隣が植木好きの大家さんだったりで、思ったよりたくさんダンゴムシが出るのだという。室内にも入ってくるのだが、虫好きな作者は殺したりしない。入られても入られても、隣の大家さんの植え込みに投げ返す。以下引用。

《毎日そんなことを繰り返していたが、いつしか考えた。ひょっとしたらこれは、植え込みが満員で、しかたなく新居を探しにわが家にきているのかも。下界なら新居が見つかるだろうに……。そこでぼくは、植え込み目がけての一投をやめ、ベランダから下へ放ることにした。直下の「下界」といえばマンションの駐車場だが、周りに草木があり、ダンゴムシはきっとそれを見つける……。
ところが、侵入者が特別多かったある週末、妻からクレームがついた――「転落死させるなんてひどい」。
「死にやしないよ」。ぼくは反論したが、いささか不安になって、次に落としたときに見届けようとした。小さすぎて、着地前に見失ってしまう。そこで実験を行うことにした。
まず、団子虫を八匹捕まえて容器に入れ、妻に託す。それからぼくは地上へ降り、駐車場に立って合図。見下していた妻が一匹を持ち上げて、落とす。だがその一匹はどうやら、途中の何階かのエアコン室外機の上に乗り上げたらしい。二匹目は、投球に少し力を入れてもらい、駐車場のど真ん中へ。その飛行の様子は、十四本の足と二本の触覚を思いっきり伸ばし、鎧を落下傘みたいに広げている。そして着地の寸前、ぎりぎりのところでキュッと体を丸め、アスファルトの上にコロッと転がった。止まると、何事もなかったように這い回り始めた。
(中略)
四匹の虫を片手に、エレベーターで戻ると、「怖い思いをさせちゃって、かわいそうに」と妻。「怖いのかな……」。ぼくの想像では逆に、空を飛ぶスリルを団子虫たちは楽しんでいたのだが。》(p63-64「団子虫の落下傘」より)

引用終わり。読みながら、「うわー、この実験わたしもやってみたい!」と思った。せやけど目ェ悪いから、ダンゴムシの足まで、うまいこと見えるかどうか。
by konohana-bunko | 2008-12-28 21:37 | 読書雑感 | Comments(0)

ウタノタマゴ**3

デンキテントホウリツジムシヨノアハヒヨリタイシヤウゴトノキコヱキテヤム
by konohana-bunko | 2008-12-26 21:35 | 空中底辺 | Comments(2)

『苦の世界』  宇野浩二

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『東京物語考』つながりで読めた一冊。
先の記事で触れた通り、小説の中に出てくる人出てくる人、誰一人として「悪い人」はいない。みんな悪くない、でもみんな困っている。
ヒステリー持ちの家族を抱えて困っている男、駆け落ちした相手に遠隔操作されて、結局また芸者に出ざるを得なくなる女。借金に追われている男、好いた芸者を実の父親に身請けされてしまった学生、息子が不甲斐ないために、折り合いの悪い親戚に身を寄せざるを得ない老母。おまけに酔った勢いで、首吊り自殺を図っている見ず知らずの人をけしかけてしまい、本当に自殺させてしまった人。この人はその悔恨に、また酒を飲まずにはいられない。
そんなもう、にっちもさっちもいかない人ばかり出てくる話なのに、読んでも読んでもほとんどいやな気持ちにはならなかった。(最後に出てくる虚言癖のある人物はちょっと気持ち悪かったけれど。)作者の人間を見る目があたたかいからだろうか?
個人的な感想だが、ヒステリーの家族を抱える苦についての描写は身につまされた。腫れ物にさわるようにしても爆発され、さりとて腕力で制圧してもさらに爆発され、何をしても何もしなくても結局爆発される。家族はひたすら忍従の日々を送らざるを得ない。

酒でも飲まなやってられへん、というような憂き世の話の中に挿まれた、下の文章がうつくしいと思った。主人公が母方の伯父――主人公はあまり折り合いがよいとは思っていなかったが、亡くなってから心配してくれていたことを知る――と過ごしたこどもの頃を回想するシーン。以下引用。

《夏の夕方になると、彼は魚をとる叉手網と、ながい竹竿とをかついで、空(から)の小鳥籠を持った私をしたがえて、城の横手の原っ場(はらっぱ)に行った。原っ場の草のうえで、彼は持って来た叉手網を竹竿の端にしばりつけて、空をとんでいる蜻蛉の、なるべく群れをなしてかたまっているところをめがけて、いきなり上から下にすくうようにして伏せるのだった。私は小鳥籠を持ってそれを見ている。彼は身のちかくに蜻蛉のむれていない時には、大人の彼が、子供のように、しかし子供などにはとうてい持ちえない、その大きな竹竿の網を両手にささえて、駆けだして行くのだ。だんだん夕方のうす暗くなって行く空に蜻蛉のとびかう、その下の原っ場に影絵のように見える彼を追いながら、小鳥籠をさげて小さい私もはしるのだ。彼が空の蜻蛉を草原の上にすくい下ろすと、私はだまって彼の傍に小鳥籠を突きだしながら、伏せられた網の目と草とのあいだにいくつかの蜻蛉がサラサラサラサラと羽根をならしているのを、そのうちにもしだいにうす暗くなって行く空気をとおして、私は、のぞきこむ。彼は、蜻蛉を網の下からつかみ出しては、「どっさり取れたろう、どっさり、」とそのころ私にはめずらしかった東京弁でいいながら、私のさし出す籠の中に入れてくれるのだ。そうしていつも日がすっかり暮れきってから、彼は叉手網と竹竿とをべつべつにはなしてそれらを持ち、私は往きの時とはちがって、そのなかで蜻蛉がかさなりあってサラサラとなる籠を手にさげて、もうすっかり夜になって灯のついている町を帰ってゆくのだった。》(p137-138「苦の世界 その二」)

写真は長谷寺参道にて。
by konohana-bunko | 2008-12-26 21:33 | 読書雑感 | Comments(2)

そんな顔してこっち見たら

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惚れてまうやろー
by konohana-bunko | 2008-12-26 19:21 | 猫是好日 | Comments(4)

ウフ♪

商売ものの写真を撮ろうとしたら早速机に登ってくる豆大福。
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「ねえねえこれなあに~」
写真撮るんやからのきなさい。
「えっ……写真?!きれいにしなきゃ☆」
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「ウフでち♪」
ウフやないちゅうに。
by konohana-bunko | 2008-12-22 23:37 | 猫是好日 | Comments(8)

12月の過ごし方

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12月の過ごし方。仕事に行ったり、古本屋さんに行ったり、ご近所で買い物をしたり。家から一番近いスーパーが来月閉店になる。ここへ越してから、家から近い順に1軒2軒とスーパーが閉店してゆく。代わりに大きなスーパーも出店したけれど、自転車ではとても遠い。

ちび猫のルイルイは元気。ひたすら人の後を追う。新聞を広げれば新聞の上、パソコンに向かえばパソコンの上、台所に風呂場にと従いて回る。〈猫=マイペースのちょんぴ〉でやってきたお母ンは最初の十日ほどは目まぐるしくて頭がくらくらした。特別養護老人ホームから保育園の1歳児クラスに転勤になったみたい。

写真は黒門市場にて。



荻原裕幸さんが、blog「ogihara.com」12月8日付の記事で、拙歌について書いて下さっています。
http://ogihara.cocolog-nifty.com/biscuit/2008/12/2008128-222a.html
5年前歌集におさめた歌を、こうしてまた読んでいただけるのがとてもうれしい。「ことを避けるのでもことに執着するのでもなく、何とか潜りぬけて向う側へと進んで」……そういわれてみればいつも、良くも悪くもそんな風にして生きてきた気がします。12月8日、当方の誕生日でした。荻原さんありがとうございます。
by konohana-bunko | 2008-12-21 14:21 | 読書雑感 | Comments(3)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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