<   2010年 05月 ( 10 )   > この月の画像一覧

読書の記録 皐月

c0073633_2241226.jpg
『司馬遼太郎の日本史探訪』  司馬遼太郎  角川文庫
『表現の風景』  富岡多恵子  講談社
『鳥と花の贈りもの』 串田孫一文 叶内拓哉写真  暮しの手帖社
『牛乳の作法』  宮沢章夫  筑摩書房
『ばんどり』(歌集)  なみの亜子  青磁社
『どこへ いってた?』(絵本)  マーガレット・ワイズ・ブラウンさく バーバラ・クーニーえ うちだりさこ訳  童話館出版
『土佐の習俗 婚姻と子育て』  坂本正夫  (財)高知市文化振興事業団
『東京物語考』  古井由吉  岩波書店
『毒を出す生活 ためる生活』  蓮村誠  PHP
by konohana-bunko | 2010-05-30 22:04 | 読書雑感 | Comments(0)

『焔に手をかざして』  石垣りん

c0073633_14205970.jpg
石垣りん『焔に手をかざして』(ちくま文庫)より、以下引用。

《私の父のなりわいは薪炭商であった。一時期牛乳商も兼業していたが、色彩でいうと白と黒、まさかそのせいでもないだろうが、妻に三人死なれている。東京港区に古い家を買って開業し、私はそこで最初の妻の子としt生まれた。けれど四歳で死別した母の記憶はない。
赤坂という場所柄か、客筋は料亭が多く、他に少々の個人と、近所で困っている人が馬穴を下げて買いにくる姿が目についた。
父は遊んでいる私に手伝え、という時があった。おもてに散らかった炭の片付けである。備長などという、鰻など焼くによい堅炭は、水で洗い落すと手も汚さず、木目で鉛筆の先をこするとやすりの役目もしたので、小学校の友だちは面白がって私の所へとりに来た。普通の家庭にはない炭であった。私はそのたたくとピンカチン音のする炭のかけらが、土にもぐりこんでしまうのを惜しんで、ずいぶん暇をかけて掌いっぱい拾い集めたりした。火になるものを埋もれさせるのが、かわいそうな気がした。
店のおとくい先に星ヶ岡茶寮があって、話の中に「北大路さん」という名が出てきた。百貨店などへ行くと、父はせとものなどが好きでよく買ってきたから、そういう碗皿が並ぶ中に、北大路さんに頂戴したという、子供の目から見ればへんにやぼったい猪口や灰皿が茶箪笥にあった。》

(中略)

《赤坂の家は三十二年前、空襲で焼かれたので、長八も、猪口も残っていない。「お宅が焼けるときはきれいでしたよ」と町会事務員をしていた男が私に言った、その言葉を思い出の形見にしている。火になる時はどんな家でも美しかったに違いない。(77・12「目の眼」)》(p231-233「火になる時」)
by konohana-bunko | 2010-05-23 14:21 | 読書雑感 | Comments(0)

星ヶ丘行

c0073633_20411541.jpg
16日(日)、近鉄-JR環状線-京阪と乗り継いで星ヶ丘へ。永井宏さんの文章のワークショップに。枚方市で乗り換えるのも星ヶ丘で降りるのも初めて。菖蒲池あたりにちょっと似ているかも。いいお天気、ツバメがたくさん飛んでいる。
c0073633_20414773.jpg
坂の上にある星ヶ丘洋裁学校。校舎は木造、いい感じに草ぼうぼうの庭。
c0073633_20421268.jpg
sewing galleryで愛らしい絵が展示されていた。時間がなくて見られず。残念。
c0073633_20433256.jpg
ワークショップには10人くらいの方が来られていた。テーマに沿って書いてきたものをそれぞれが朗読して、批評、意見交換を行う。わたしは初参加だったので、ずっと前に『日月』に出した「牛の絵」という文を朗読した。自分の文章を声に出して読むって、妙に恥ずかしい。そう言うと、永井さんに「自分の表現に責任を持ってあげなきゃ」と言われる。そう言われて、はっと我に還る。この恥ずかしさの中身は何だ?歌なら割に平気かも。ということは、単なる人見知りか、場に慣れていないだけか。

人前で声に出して読むと、自分の書き癖「説明がくどい」というところに、まず自分が気付いてしまう。焦る。

そのあと、「じゃここで書いちゃいましょ30分くらいで」ということになる。テーマは「6」。いやッ、どないしょ?!うろたえそうになる気持ちをなだめる、なだめる。(大丈夫!吟行と一緒や!)そうや、吟行やったらいつも、どないしてる?何でもいいから核になるひとつのモノをとらえて、それを詠む。核が入った一首ができたら、あとはそこから世界を広げていけばいい。わかった、それでいこ。みなさんと一緒に、黙々と手を動かす。キーボードじゃないところが妙に新鮮。

ざっと思いつくことを出したら、吟行のメモ(材料の断片みたいなもの。歌ならここから定型に整えてゆく)みたいなのができた。発表の番となり、朗読すると、永井さんに
「それ、詩にするか、エッセイにするか、どっちにしようと思った?」と訊かれた。
(何もかもバレてる)と、変な汗が出た。

途中、コンプレックスの話になり、
「悩みも強みなんだよね。コンプレックスって面白がるしかないんだよ。こどもの頃のコンプレックスは『面白い体験』なんだよ」と語っておられたのが印象に残った。
c0073633_2043119.jpg
ことばで表現することに変わりはないのに、短歌ではないということが、こんなに心細く感じるとは。
定型抜きの裸のことばと、自分のこころと一日格闘して、帰りは目がしょぼしょぼした。地元の駅で電車を降りたらで矢鱈に炭酸水が飲みたくなり、コンビニでウィルキンソンを買って帰った。
by konohana-bunko | 2010-05-20 20:43 | 空中底辺 | Comments(5)

猫ルイルイのビフォーアフター

c0073633_178505.jpg
キジバトが飛んで来たとき
c0073633_179617.jpg
飛び去った直後

猫もがっかりすると、口をとんがらせるんだな。
by konohana-bunko | 2010-05-20 17:09 | 猫是好日 | Comments(4)

サンキャッチャーワークショップ

15日(土)、ボタン店にて「光と色で遊ぶ サンキャッチャーワークショップ」を開催。
講師は 花の子ねっと PananufuWa 高橋みちよさん
高橋さんとは奈良つながり、はじめてお会いしたのは「大門玉手箱」でした。
奈良から大阪、古本からボタンへと、天がいろんなご縁をつなげて下さっていることを実感しています。うれしいです。ありがとうございまs。
このあたたかい輪が、広く深く育ってゆきますように。
c0073633_10232355.jpg
c0073633_1019137.jpg
c0073633_10192969.jpg
c0073633_10194385.jpg
今回、わたしも一緒に寄してもらって
大人かわいいピンク(?!)系統と
雨の季節をイメージしたブルー系統の2本を作りました。
店の窓のところに飾ってあります。
但し店の窓、直射日光がまったく当たりません。無念。
でもこれそのものでとてもきれい。
見るたびにこの日のことを思い出しますねきっと。
c0073633_1020359.jpg

by konohana-bunko | 2010-05-19 10:20 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

RisaRisa 古本展示即売会

「5月10日から16日まで、船場ビルの中で古本市しはんねんて」と店長からチラシをもらう。「漫画・コミック・絵本の古本と浮世絵展示即売会」と書いてある。うわー行きたい行きたい行きたい。ようやく最終日16日(土)に3階の会場へ。
c0073633_107447.jpg
おお~看板がかわいい。うちも看板作ろうかな。ボタンと古本で。
c0073633_103927.jpg
気合いの品揃えの絵本。
c0073633_103285.jpg
ほか、読み物一般、手芸関連本、文庫100円均一、プラモデル、漫画なども。

おしゃれな古本青年おふたりでやっておられました。大阪で、普段はネット売りなどされているそうです。

こんなにきれいに棚も組んで、ディスプレイもして、期間限定のイベントなんてもったいない。ずっとこのまま営業しはったらええのに~、と思う。(何より自分がちょくちょく見に行きたい。)
絵本『てぶくろ』と手芸本、『菜の花の沖』全6巻などいただく。『菜の花の沖』まだ読んでなかったのでうれしい。
また7月に展示会を予定されているとのこと。次回も楽しみです。

くわしくはこちら→RisaRisa
by konohana-bunko | 2010-05-17 10:05 | 古本屋さん見聞記 | Comments(0)

ひま人の観察

c0073633_22392219.jpg
「何や、人来たデ」
「ホンマや」
「ひまそうな人やなァ」
c0073633_22394548.jpg
「平日の昼間っからぶらぶらして」
「よっぽどヒマなんやナ」
「zzz……」



c0073633_22401041.jpg
最寄駅構内のツバメの巣。もうてんこ盛り。
by konohana-bunko | 2010-05-13 22:40 | 猫是好日 | Comments(3)

このはな文庫イラストマップ

c0073633_22111188.jpg
このはな文庫はこんな街中の
ボタン屋の隅っこにあります。
土曜日しかやっていない古本屋ですが
お散歩がてら遊びにいらして下さい。

(地図はクリックすると拡大します)

☆.・∴.・∵☆:*・∵.:*・☆.☆.。.:*,☆ :*・∵.:☆.。.:*・:*・∵.☆

usedbooks このはな文庫

・営業日 毎週土曜日 5月15日(土)・22日(土)・29日(土)やっています
・営業時間 10:30-17:00

大阪市中央区淡路町2-5-8 船場ビルディング213号
電話 06-6228-5300 FAX 06-6228-5445

☆.・∴.・∵☆:*・∵.:*・☆.☆.。.:*,☆ :*・∵.:☆.。.:*・:*・∵.☆
by konohana-bunko | 2010-05-09 22:06 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

ステキビーム

空き箱チェックに余念のないるい子
c0073633_22541363.jpg
後頭部の柄も何気にすてき
c0073633_22543591.jpg
そして……
c0073633_22545490.jpg
パパめがけてステキビーム発射☆
by konohana-bunko | 2010-05-08 22:55 | 猫是好日 | Comments(0)

読書の記録 卯月

c0073633_16284154.jpg
『九月姫とウグイス』(絵本) サマセット・モーム文 光吉夏弥訳 武井武雄絵 岩波の子どもの本 岩波書店
『海』(絵本)  加子里子ぶん/え 福音館書店
『微光のなかの宇宙 ―私の美術観―』  司馬遼太郎  中公文庫
『こうちゃん』  須賀敦子文  酒井駒子画  河出書房新社
『焔に手をかざして』  石垣りん  ちくま文庫
『カナカナのかわいい東欧に出会う旅』  井岡美保  産業編集センター
『パステルナークの白い家』  佐々木幹郎  書肆山田  りぶるどるしおる
『読む技法 書く技法』  島内景二  講談社現代文庫1268
『ぼたんちゃん』(絵本)  かさいまり作・絵  チャイルドブックアップル
c0073633_16293315.jpg
「大阪人」Vol.54 2000.12  特集 船場モダン建築散歩

佐々木幹郎さんが蕪村に出会ったきっかけが面白かった。
酒井駒子さんの絵って好きだなと思う。
「大阪人」表紙が船場ビルディング。
by konohana-bunko | 2010-05-06 16:17 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
プロフィールを見る
画像一覧