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読書の記録 葉月

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駅の近くに、鉄筋三階建ての家がある。二階のベランダに、三階の陸屋根につながる鉄梯子が付いている。風雨に錆びて、斑になった梯子。今朝見たら、その梯子に朝顔が巻き付いて、てっぺんに花が咲いていた。
朝顔の花と一緒に見上げる、八月尽の青空。
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『逆髪』 富岡多惠子 講談社
『伊藤静雄詩集』 桑原武夫・富士正晴編 新潮文庫
『巣立つ日まで』 菅生浩 ポプラ社
「BRUTUS」2010.9.1 東京の東へ。
『おうちでつくる、ほっこり雑貨。』 まめこ 宝島社
『すみやきぐま』(絵本) 今江祥智文 井上洋介絵 Benesse
「BRUTUS」2010.9.15 買えるブルータス
『短歌が人を騙すとき』 山田消児 彩流社
『人非人伝』 金子光晴 桜井滋人構成 ペップ出版
「目の眼」2004.10 特集○笑うこま犬

『逆髪』、何かヘンな話!でも最後まで面白かった。小説読んだな~という気がした。
『人非人伝』は金子光晴の自伝(語り)をまとめたもの。読みやすかった。それにしても、すごい人生……。
「目の眼」は表紙買い。こんな陶俑みたいなの好き。鎌倉時代の灰釉の狛犬は真面目な顔したジャイアンみたい。

山田消児さんの短歌の評論集は読みごたえがあった。こんだけ書くの大変やったやろうなあ!ほとほと感心するやら、頭が下がるやら……。平井弘、佐藤佐太郎、山崎方代はわたしも好きだし、興味のある歌人。でも「好きだから、楽しみのために読む」と「評論を書く」の間は月と地球くらい離れている。
自分が歌を読む時のスタンスなんて、普段は意識していない。山田さんの本を読んで、その意識していないところを、ちょっと立ち止まって考えてみたくなった。
by konohana-bunko | 2010-08-31 19:56 | 読書雑感 | Comments(0)

関西吹奏楽コンクール

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29日(日)、京都会館へ。関西吹奏楽コンクール、高等学校の部を聴きに。京都会館に来るのは2度目。やはり暑い。
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午前の部11団体の演奏を聴く。各校、課題曲(指定の5曲から1つ選ぶ)+自由曲の組み合わせで演奏する仕組み。自由曲で、自分の好きなラヴェルの「スペイン狂詩曲」と「第六の幸福をもたらす宿」が聴けてうれしかった。わたしは吹奏楽部出身でもないし、楽器演奏の経験もない。若いひとたちが一生懸命演奏するのを、ただ聴いて感心するだけ。でも吹奏楽はエエなと思う。
「トロンボーン吹いてみたいなぁ」と言うとおうちのひとは「う~ん……」と絶句。ラッパ吹かなくても十分やかましいですかわたし。

帰りはやはり暑すぎてどこにも足を伸ばさず。三条のブで平凡社ライブラリー『山海経』、田島征三『ぼくの絵食住』など買って帰宅。
by konohana-bunko | 2010-08-30 19:45 | 日乗 | Comments(0)

メーカーはbrother

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「これが……?」
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「キャットタワーでちか?!」いやいやいやそれは違うと思うぞ。
by konohana-bunko | 2010-08-30 14:26 | 猫是好日 | Comments(0)

晩夏光

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日の光の色が、ほんの少し、熟してきたというか、枯れてきた気がする。
暑さはまだ、衰えていないけれど。
by konohana-bunko | 2010-08-28 22:01 | 猫是好日 | Comments(0)

別役実

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『黒い郵便船 別役実童話集』 別役実著 装幀・イラスト 小島武 三一書房
『おさかなの手紙 別役実童話集』 別役実著 装幀・イラスト 鈴木康司 三一書房

『黒い郵便船』には「空中ブランコのりのキキ」が入っていた。中学1年の現国の教科書に載っていた。なつかし。
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もうひとつこんなのも。
『童話 そよそよ族伝説〈1〉うつぼ舟』 別役実著 装幀・イラスト 鈴木康司 三一書房
by konohana-bunko | 2010-08-27 17:53 | あんな本こんな本 | Comments(0)

『あむばるわりあ 旅人かへらず』  西脇順三郎

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『あむばるわりあ 旅人かへらず』 西脇順三郎 現代日本名詩選 筑摩書房より、以下引用。

旅人かへらず

五二

炎天に花咲く
さるすべり
裸の幹
まがり傾く心
紅の髪差(かみざし)
行く路の
くらがりに迷ふ
旅の笠の中



五五

くもの巣のはる藪をのぞく

五六

楢の木の青いどんぐりの淋しさ
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七六

木のぼりして
ベースボールが見られた時代は
よかつたな――

七七

むさし野を行く旅者よ
青いくるみのなる國を
知らないか

***

過日、夫の母を見送った。
淋しい。
by konohana-bunko | 2010-08-24 20:20 | 読書雑感 | Comments(0)

熊谷守一

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『小僧の神様 城の崎にて』 志賀直哉 新潮文庫
『荻窪風土記』 井伏鱒二 新潮文庫

『小僧の神様―』はうれしいいただきもの。ありがとうございます。『荻窪風土記』は中尾書店さんで。



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アサヒグラフ別冊 1978冬 美術特集 熊谷守一 表紙より。
by konohana-bunko | 2010-08-22 16:35 | あんな本こんな本 | Comments(5)

『どんたく』  竹久夢二

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『どんたく』 竹久夢二 中公文庫より、以下引用。

断章

1

ドンタクがきたとてなんになろ
子供は芝居へゆくでなし
馬にのろにも馬はなし
しんからこの世がつまらない。

2

おうちに屋根がなかつたら
いつも月夜でうれしかろ。
あの門番が死んだなら
あの柿とつてたべよもの。
世界に時計がなかつたら
さみしい夜はこまいもの。

3

もしも地球が金平糖で
海がインクで山の木が
飴と香桂であつたなら
なにをのんだらいいだろう。
学校の先生もしらなんだ
国王様もしらなんだ。

4

この紅茸のうつくしさ。
子供がたべて毒なもの
なぜ神様はつくつたろ。
毒なものならなんでまあ
こんなにきれいにつくつたろ。
by konohana-bunko | 2010-08-19 21:16 | 読書雑感 | Comments(0)

雲について知っていること

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雲について知っていること  十谷あとり

中学生の夏、犬を連れて歩いた。
まっすぐの道の向こうに入道雲が見えた。
道ばたの草の匂いを嗅ごうと犬が立ち止まっている間にも
入道雲は大きくなった。
電信柱をものさしに測ると
電信柱の丈の半分は伸びた。
世界を変えるいきおいで雲はふくらんだ。
わたしは雲にみとれていた。
犬は電信柱に
おしっこをした。
by konohana-bunko | 2010-08-19 00:25 | 空中底辺 | Comments(0)

『伊東静雄詩集』  桑原武夫・富士正晴編

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『伊東静雄詩集』  桑原武夫・富士正晴編  新潮文庫より、以下引用。

淀の河邊

秋は来て夏過ぎがての
つよき陽の水の光に遊びてし
大淀のほとりのひと日 その日わが
君と見しもの なべて忘れず

  こことかの ふたつの岸の
  高草に 風は立てれど
  川波の しろきもあらず
  かがよへる 雲のすがたを
  水深く ひたす流は
  ただ黙(もだ)し 疾く逝きにしか

その日しも 水を掬びてゑむひとに
言はでやみける わが思
逝きにしは月日のみにて
大淀の河邊はなどかわれの忘れむ

(原文「来」「黙」は旧字体。)

写真、車窓より佐保川を望む。
by konohana-bunko | 2010-08-17 22:31 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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