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読書の記録 師走~如月

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2010年12月

『近松浄瑠璃私考』 富岡多恵子 筑摩書房
『昔日の客』 関口良雄 夏葉社
『人を動かす』 デール・カーネギー著 山口博訳 創元社

2011年1月

『しずかで にぎやかな ほん』(絵本) マーガレット・ワイズ・ブラウン作 レナード・ワイスガード絵 谷川俊太郎訳 童話館出版
『街道をゆく12 十津川街道』 司馬遼太郎 朝日新聞社
『とりつくしま』 東直子 筑摩書房
『斎藤一人の道は開ける』 永松茂久 PHP文庫
「「旬」がまるごと 2011年3月号 かぶ」 ポプラ社

2011年2月

『重力の都』 中上健次 新潮文庫
『斎藤一人の人を動かす』 永松茂久 PHP
『贈るうた』 吉野弘 花神社
『通販生活ネコマンガ』 カタログハウス編集部 カタログハウス
『子うさぎましろのお話』(絵本) 佐々木たづ文 三好碩也絵 ポプラ社
『てんとろり』(歌集) 笹井宏之 書肆侃侃房
『ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き』 山本容子 中公文庫
『侍はこわい』 司馬遼太郎 光文社時代小説文庫

中上健次ははじめて読んだ。眩暈がした……でもすごく好きかもしれない。読み返すかもしれない。
『侍はこわい』は昭和34年から40年までに書かれた8編の短編集。面白かった!ああ、小説読んだなー、という気分になった。やっぱり司馬さんはいいんだフフフン。

写真はならまちにて。
by konohana-bunko | 2011-02-28 22:54 | 読書雑感 | Comments(0)

『萩原朔太郎詩集』三好達治編 岩波文庫

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天理のフジケイ堂の均一箱で『萩原朔太郎詩集』(三好達治編/岩波文庫)を見つけて買ってみた。竹が生えたり蛸が足を喰ったり、高校の頃とても気に入って何度も読んでいたので、読み返したらなつかしくなるかと思ったら、意外とあまり親しい感じがしなかった。学生時代よく喋っていた友達と大人になって再会したら、向こうはすっかりわたしのことを忘れていた……というような。
橋の下を、たくさんの水が流れたのだ。何だかかえって、さっぱりした気分になった。

緑色の笛  萩原朔太郎

この黄昏の野原のなかを
耳のながい象たちがぞろりぞろりと歩いてゐる。
黄色い夕月が風にゆらいで
あちこちに帽子のやうな草つぱがひらひらする。
さびしいですか お嬢さん!
ここに小さな笛があつて その音色は澄んだ緑です。
やさしく歌口をお吹きなさい
とうめいなる空にふるへて
あなたの蜃気楼をよびよせなさい
思慕のはるかな海の方から
ひとつの幻像がしだいにちかづいてくるやうな月。
それはくびのない猫のやうで 墓場の草影にふらふらする
いつそこんな悲しい暮景の中で 私は死んでしまひたいのです。お嬢さん!
by konohana-bunko | 2011-02-28 21:49 | 読書雑感 | Comments(3)

猫の日は目からビーム

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2月22日は猫の日だとか。かくいう拙宅は毎日が猫の日。というわけで、本日の猫写真はおだんごキャッチボールに興じるルイルイ。コーフンしすぎて目からビーム発射。
by konohana-bunko | 2011-02-22 10:25 | 猫是好日 | Comments(2)

『草色気流』  笠井朱実

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『草色気流』(歌集/笠井朱実著/砂子屋書房)より、以下引用。

姉おとうとさむき流星を待ちながら声合はせ読む「春はあけぼの」

シーソーがたがひちがひにかたむけり亡きひとに逢ふ四月公園

昔むかしたらふく花を食らひけむ守宮八手の花のごとき手

軒下に麻葉のきもの吊されて雨なり門家(もんや)古道具店

隣家にまちがひ郵便とどけゆくあをいサンダル草にしづめて

土耳古人葡萄牙耳人ふたひらの耳そよがせて海わたる春

君とわれとここに眠れり千年の記憶の果てのすすきかるかや

ゆく春を斜め斜めにひじやうなる階段はりつくビルの側面

少女らはスミス通りの雑貨屋の小籠の話きさらぎ電車

箱はさうと読むのださうだ百葉箱(ひやくえふさう)中庭のきよく不審なるはこ

わがむすこパン屋体験学習に落としてしまふたまご二十五

新井薬師門前町に子は住みてめろんぱん買ふ豆腐、傘買ふ

図書館のホルトノキへと繋がれて白犬百年主人を待てり

 奈良の叔父逝く
宵市の金魚露天にやがみゐてひとつすくひつ赤いたましひ
by konohana-bunko | 2011-02-18 10:28 | 読書雑感 | Comments(0)

【新作動画】猫ルイルイのキャッチボール

ボール取って来いルイルイの動画、新作です。一瞬芸です。
by konohana-bunko | 2011-02-16 22:20 | 猫是好日 | Comments(0)

新聞の切り抜きが散らかっている

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11日、雪。病院から電話。前日夜、母が病院内のガラスを割ったとのこと。怪我人が出なくて何より。

2月からあたらしく仕事を始めた。見る前に跳べ、といった心境。しかし、この崖っぷちからの眺めは実にいい。
オークションへの古本出品も続ける。古本はめんこいな、と思う。
いろんな新聞の切り抜きが、机の上に散らかっている。ノートに貼るまで、とりあえずクリップで留めておく。

春よりもわづかおもたきかすていら  八田木枯

春さむき梅の疎林をゆく鶴のたかくあゆみて枝をくぐらず  中村憲吉

こんな歌や俳句をちらっ、ちらっと目でなでる。
好きな歌や句を読んでいるときは、何か目に見えないものから労られているような気持ちになる。
by konohana-bunko | 2011-02-14 22:50 | 日乗 | Comments(2)

二月の雪

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奈良に来て16年、こんなに雪が積もったのを見たのははじめて。
by konohana-bunko | 2011-02-14 22:05 | 日乗 | Comments(2)

予感

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春、雨が近づき、空気が少し重く、土の匂いを含んでいるような夕暮れに思い出すのは、八歳の日の記憶である。わたしはひとり小学校の中庭にしゃがんでいた。見ていたのは地面、乾いた砂である。手を出して明るい色の砂の表面をなでると、小さな石の粒が地面をひっかいて線を描く。その線を消そうと逆向きに地面を撫でると、元の線は消え、違う線があらわれる。撫でるたびに似たような、しかしそのたびにあたらしい線が生まれる、ただそのことが面白く、飽かずてのひらを左右に動かして砂を撫でつづけた。そんな遊びともつかぬ遊びをしつつ、わたしの頭の中は雨の前の空気のようにあたたかい何かに満たされており、向後どのような出来事があろうともこうしていたことを決して忘れないだろうと確信していた。その日から十年後、二十年後、確かに忘れずにいたこの記憶を書きとめようと試みては挫折した。そろそろ四十年という時間が過ぎようとしているが、今なら、歌でなら、ことばにできるかもしれない、そんな気がする。この漠然とした、根拠のない予感がわたしの中にある限り、歌を詠むことはわたしの希望である。
by konohana-bunko | 2011-02-11 14:28 | 空中底辺 | Comments(8)

久し振りにボール取って来い猫

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最近は釣り竿式の猫じゃらしばかりで遊んでいて、すっかり忘れていた「ボール取って来い」。久し振りにやってみたら、ちゃんと覚えていて、取って来た。というわけで、猫バカ写真。
ちびっこルイルイの「ボール取って来い」の動画はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=y1KRCqV99GQ
by konohana-bunko | 2011-02-08 22:36 | 猫是好日 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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