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読書の記録 葉月

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「うかたま」Vol.9 特集:豆のある台所 農文協
『游方』(歌集) 十鳥敏夫 本阿弥書店
『生半可な學者』 柴田元幸 白水社
『整体入門』 野口晴哉 ちくま文庫
『詩への小路』 古井由吉 書肆山田
『メメント・モリ』 藤原新也 情報センター出版局
『さまざまなうた 詩人と詩』 富岡多惠子 文藝春秋

これだけのような、これだけでもないような……。

『詩への小路』は智林堂さんにて。面白かったけど、難しかったなぁ。漱石にまつわる「折角の犀」の章と、ギリシャ悲劇にまつわる「吉き口」の章がよかった。
語り口が好きで、由吉さんの本とみればちょこちょこ拾い買いしているのだけれど、いざ読みだすとなかなか先に進まない。背伸び、し過ぎか。

全然関係ない話、Eテレ(NHK教育)でやっている「フックブックロー」という番組のこと。愚息2号(高3)はあの番組の舞台設定をずっと「単に散らかってる家やと思ってた」。あれは地べたの古本屋さんだよ!確かに、ま、わかりやすくはないけどさ。

写真は東大寺転害門。
by konohana-bunko | 2011-08-31 18:00 | 読書雑感 | Comments(0)

川端先生

初めて拾った柴栗を大好きな川端先生にあげようと図工室に駆け込んで「先生、栗!」と渡そうとしたら、受け取ってくれない。しまいに「拾った物を食えというのか」と背を向けられてしまった。吃驚して泣きそうになった。あの時、先生は打切棒な声で(折角の栗、持って帰り)と伝えたかったのだろうか。
by konohana-bunko | 2011-08-30 14:33 | 空中底辺 | Comments(2)

叢の記憶

六歳の夏。虫を追って叢に入った。胸の高さの草を漕ぎ分ければ、無数の禾が光に揺れ、虫を見つける前に眩暈がしそうだった。そして転落。深い荒溝の底では、友達の声すら聞こえなかった。一瞬にして自分からズレてしまった、緑一色の世界。あるいは、あの一瞬で、わたしが世界からズレてしまったのか。
by konohana-bunko | 2011-08-29 14:14 | 空中底辺 | Comments(0)

しゃぼん玉

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無性に海を見たくなり、天保山へ。殺風景な港や、濁った水を眺めると、気が安らぐ。天保山公園の桜の木陰で、男がしゃぼん玉で遊んでいた。周囲にこどもの姿はなかった。彼は自分のためだけにしゃぼん玉を飛ばしているのだった。日本一低い山から海へと漂うしゃぼん玉。カメラを構える間もなく消えた。
by konohana-bunko | 2011-08-26 14:09 | 空中底辺 | Comments(0)

夏の記憶 猫編

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地デジ化されたわね
by konohana-bunko | 2011-08-25 22:37 | 猫是好日 | Comments(2)

豚キムチ

関西吹奏楽コンクール・高等学校Aの部を聴いた帰り、尼センの王将で豚キムチを誂え、持ち帰る。ちょうど3年前、長男の演奏を聴きに尼崎に来た日、次男とここの豚キムチを食べた。その時「オレは吹奏楽はやらん」と嘯いていた次男が、今日、表彰のトロフィーを抱えて、笑顔で記念写真に納まっていた。
by konohana-bunko | 2011-08-25 14:07 | 空中底辺 | Comments(0)

青系がいいです

アートギャラリーに入る。油絵の展示をやっている。知らない人の絵。いいのか何なのかよく判らない。お客さんは誰もいない。芳名帳に数人の記名がある。或る名前の続きに「頼んだ絵 早く描いて下さい 青系がいいです」と書いてあった。軽い気持ちで涼みに来て、些か世知辛い気分になってしまった。
by konohana-bunko | 2011-08-24 13:59 | 空中底辺 | Comments(0)

歩く花々

祭の夜。ローティーン女子の浴衣は、白地にピンク、黒地にピンクのポップな柄。帯に重ねてオーガンジー兵児帯のリボン結び。二十代女性の浴衣は、白地に紺の桔梗柄、紺地に白の朝顔柄。ジェルネイルにアタバッグ。浴衣姿の女の子は幾つになっても歩く花々。女子だけのグループの方が、圧倒的に華やか。
by konohana-bunko | 2011-08-22 18:52 | 空中底辺 | Comments(0)

夏の記憶 参

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毎年行って毎年飽きない燈花会。
11日(木)夜、偶然奈良市内に車で行く用があり、ダメモトで寄り道してもらったら、すんなり会場周辺まで近づけたので、ならまちセンターの隣の駐車場に車を置いて暫時散策。
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夜のナラヒネは、湿った松葉の匂いがする。
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浴衣の帯のふわふわ、ええナ。
(女の子が身をやつすのは女の子に「かわいい~」って言うてもらいたいからやんなー)と思う祭の夜。
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来年またおうちのひとと一緒に行けたら、提灯買うてもらお。

夜写真はリコーのコンデジで。
by konohana-bunko | 2011-08-19 20:02 | 日乗 | Comments(4)

仏壇

祖母の家に行く度、こどもごころに仏壇とは何とうつくしいものかと思った。漆塗りに金箔を張り巡らせた真宗の仏壇。蝋燭に火を点すと、炎のゆらぎに箔の色が映え、眩暈がしそうだった。紫紺の座布団にちょこんと載ったお鈴、線香立ての細かい灰の手触り、徳用マッチの箱の匂い、何もかもが珍しかった。
by konohana-bunko | 2011-08-17 18:51 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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