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ソニック

昔。ソニック・ザ・ヘッジホッグの着ぐるみを見た。ソニックは道を跳ね歩き通行人に愛想を振りまいていた。そしてゲームセンターの中に引き揚げようとした時、入口のちょっとした段差に躓いて転びかけ、駆け寄ったセガのお姉さんにしがみついていた。あんなに早く走れるのに、段差に弱かったソニック。
by konohana-bunko | 2011-09-28 18:46 | 空中底辺 | Comments(0)

洗濯物

台風の後、雲の残った午後。あちこちのベランダに洗濯物が下がっている。傘のようにばらりと広げて使う物干し道具、あの道具の本当の名は何というのだろう。名も知らぬまま見慣れ使い慣れたその道具に、布おむつが揺れている。藍色の犬の絵がプリントされた白い晒。乾き具合を、掌で確かめたくなった。
by konohana-bunko | 2011-09-23 10:51 | 空中底辺 | Comments(0)

松阪吟行

18日(日)、近鉄特急で松阪へ。ご縁をいただいて吟行に混ぜていただく。鳥羽や賢島、名古屋には何度も行ったことがあるけれど、松阪ははじめて。しかし強気。近鉄沿線だとどこへでも強気のお出掛け。内弁慶ならぬ、近鉄弁慶。
いいお天気。というか、暑い……32℃くらい?青空に、夏の雲。榛原から名張あたり、線路の両側に迫る山肌に、雲の影が次々と映ってうつくしい。名張を過ぎるともう稲刈りが済んだ田圃が。このあたり、早場米の産地で、お盆過ぎから稲刈りをする由。

松阪は本居宣長の町だった。鈴屋大人にちなんで、あちらにもこちらにも、マンホールの蓋にも駅鈴のマークが。また、蒲生氏郷が開いた町でもあるのだった。「氏郷まつり」のポスターも貼ってあった。江戸時代、松阪は紀州藩の飛び地だったとOさんに教えていただく。この近辺、紀州藩、藤堂藩、伊勢神宮の社領が入り組んでいたとも。歴史小説の世界みたい。面白い。
見学に行ったところ、松阪商人の家。本居宣長記念館。松阪城址。本居宣長旧宅。
本居宣長のこともほとんど知らなかったので、記念館に行って、ざっくりとなりにイメージがつかめてよかった。宣長さんの門人のひとりに、田中大秀という飛騨の人がいて、橘曙覧はその大秀さんの弟子。曙覧の旅行記『榊の薫』に、山室山に登って鈴屋大人のお墓に詣でたことが出て来る。

おくれても生れしわれか同じ世にあらばくつをもとらまし翁に  曙覧

松阪城址では、まだつくつく法師が鳴いていたのがうれしかった。
石垣の傍では彼岸花が咲き、花水木の実も赤く色づき、熟した銀杏が地面でつぶれて匂っている。夏と秋がごちゃごちゃに入り交じって、眩暈がしそう。でも、青空の下、法師蝉の声を聞きながら、梶井基次郎の「城のある町にて」の文学碑と出会えたのは、本当にうれしかった。

碑には

今、空は悲しいまで晴れてゐた。そしてその下に町は甍を並べてゐた。

で始まる一節が、中谷孝雄の字で彫ってあった。石碑の横に立つと、眼下に松阪の町がひろがり、町の向こうに、伊勢湾の、濃い青色の水平線が見えた。

ご一緒させていただきましたみなさま、とても楽しかったです。ありがとうございました。
by konohana-bunko | 2011-09-20 14:33 | 日乗 | Comments(2)

吟行余話

吟行余話。お屋敷の並ぶ町の一角を歩いていると、頭上で山鳩の声が。「うちの娘、あの声は自分にだけ聞こえるんやと思い込んどったらしい」とOさん。「ええっ、それはいつ頃まで……」「つい最近までみたいよ」Oさんのお嬢さんに、今までずっとどんな気持ちであの声を聞いていたのか、尋ねてみたい。
by konohana-bunko | 2011-09-20 10:47 | 空中底辺 | Comments(0)

蝶と猫

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庭に来たカラスアゲハ(画面中央、木に止まっている)
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クロアゲハ
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アゲハチョウ
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ルイルイ「ちょっと!何勝手に人んちの庭でひらひらしてんのよ!」
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「え、もう行っちゃうの?
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「サビシ……」
by konohana-bunko | 2011-09-16 22:51 | 猫是好日 | Comments(2)

カルト的作家の劇的な〈自伝〉

本棚を眺める朝。本の背に縦に並ぶ書名・著者名・惹句を読む。棚の右端にあるのは玉城徹『北原白秋』。これ未読やわ、と目で撫でおろすと、帯に〈カルト的作家の劇的な「自伝」〉の文字が。ええっ、そんな本やった?と再び見るとそれは隣のポール・オースター『孤独の発明』の帯だった。ああ吃驚した。
by konohana-bunko | 2011-09-16 10:44 | 空中底辺 | Comments(0)

玄黄の花

日が暮れてから庭へ降りたら、膝のあたりから舞い上がるものが。揚羽蝶が草陰で休んでいたのだ。立ち止まって見ていると、ふわん、ふわんと羽たたいて遠ざかり、また戻って来て、夏水仙の、花の萎れた一本立ちの茎の先に掴まった。蝶は眠ると植物になるのだろうか。玄黄の花に。大きな月が昇ってきた。
by konohana-bunko | 2011-09-13 10:42 | 空中底辺 | Comments(0)

植木の剪定

今日はマンションの植木剪定の日。1階なので、脚立を立てて鋏を使うお兄さんたちの姿が窓から見える。玄関側からもベランダ側からも、小気味よい枝打ちの音が。そして室内では……
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ちょきちょきお兄さんたちの来襲に右往左往するルイルイ。
by konohana-bunko | 2011-09-13 10:16 | 猫是好日 | Comments(3)

ヒマラヤ杉

校庭のヒマラヤ杉が剪定され、大量の枝が放置されていた。悪童たちが枝を組み立てて隠れ家を作った。予想以上に立派な隠れ家ができた。ところがいざ中に入ってみたら、壁全面に犇めく針葉が身体中に刺さりまくり、とても使い物にはならなかった。一生懸命作ったのに結局罰ゲームの館になってしまった。
by konohana-bunko | 2011-09-12 13:34 | 空中底辺 | Comments(0)

夏の記憶 四 天保山渡船

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安治川河口を渡る天保山渡船。こちらは築港側(天保山公園そば)の船着き場。対岸はユニバーサルスタジオジャパン。
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渡船から見た消防艇。
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船と船がすれ違う時は曳波でかなり揺れる。
対岸の桜島まで、5分もかからない。一旦下船してすぐ再乗船。カメラを持っていると、係の小父さんにも変な顔をされない。(あ、写真ね)といった感じ。
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阪急バスカラーのタグボート。
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河口から中之島方面を見放く。小母ちゃんは、ああたたちがちょっと、羨ましいぞ。
by konohana-bunko | 2011-09-11 17:58 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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