あっちへやったりこっちへやったり

売りに出す本の目録を作ろうと思い、エクセルに打ち込む作業をする。いざ表にして並べてみるとこれが何ともとりとめのないラインアップだ。自宅にある本を売ることから始めるのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、節操がないというか審美眼がないというか。でも一冊一冊手に取ると(あ、そうそう、これ面白かったんや)(これは何度読んでもええ話やネ)と、思う。誰かに読んでもらえたら、うれしいやろな。本もきっと、喜ぶよね。
打ち込み作業はそんなに苦にならないが、本の入った箱が増えるばかりでちっとも片付かない。あっちへやったりこっちへやったり。衣装ケースに文庫本をぎっちり詰めたのが5個、まだ手付かずで残っている。ええ本、あるかな?
# by konohana-bunko | 2005-03-15 16:38 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

奈良県収入証紙

19,000円分購入。
c0073633_191282.jpg

# by konohana-bunko | 2005-03-07 19:02 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

うるさい日本の私

本を読みながら音楽を聴くことができない。音楽がかかっていると耳を傾けてしまうので活字がつるつると目を滑って意味が取れないのだ。歌詞がある歌は特にいけない。何と言っているのか一生懸命聴いてしまう。すると眼前の活字がただの入り組んだ模様に見える。両方いっぺんに処理できへんのかいな情けない。(こういう人に自動車を運転させてはいけないと思う。危ない。絶対に事故る。免許持ってないからしないけど。)
困るのは本屋さんに行った時である。ほとんどの店で有線放送がかかっている。それも天井が高い店舗で、ほどほどの音量ならまだ耐えられる。ところが近所の大きな新刊書店はCDショップも併設しているので大音量である。立ち読みしても頭に入らないこと夥しい。みんなようこんな喧しいところで本が読めんなァと思う。Bookoffも結構うるさい。BGMは他所と変わらないがお店の人のマイク放送と清水さんのアナウンスが耳につく。そないにやいやい、言いなはんな。

こどもの頃近所の商店街にあった石川書店は有線もかけていなかった。レジの奥の小さいラジオからAM放送が流れていた。それはあくまで石川のおっちゃんの無聊を慰めるためだけの音であり、お客さんの邪魔にならない程度の音量だった。三十年前の話である。今でも、昔ながらの古本屋さんに立ち寄った時、お店の奥でラジオが聴こえるととてもなつかしい気持ちになる。

例外をひとつだけ。Village/Vanguardはうるさくても好きだ。
何故かと言うとわたしはつい最近までここが本屋だと知らなかったからだ。
# by konohana-bunko | 2005-03-05 14:50 | 日乗 | Comments(0)

『ありふれた空』抄

自転車の前と後ろに生まれざる吾子らを載せて花の下ゆく  十谷あとり

摑むのはたやすかれどもぽろぽろと転がりやすき雛あられかな

うみやまの濃きも淡きもひすいなる讃岐の国はわが父の国

リサイクルは煩雑である父を踏み母を十字にくくらねばならぬ

稲の葉のしらしら揺れてその揺れの収まりしのち風わずか吹く

さびしさの匂いがこもらないように髪はいつでも短めに切る

病葉の二つ流れに過ぎ行きてひとつ鯏となりて戻れり

やさしさに似た父の怯惰を思うとき斜めに破れるベルマーク2点

夜干した一枚のシャツ アイロンを掛けても月の匂いがとれず

死ぬ時も生まれる時もひとりだと思えば何とありふれた空
# by konohana-bunko | 2005-03-04 09:34 | 空中底辺 | Comments(0)

ありふれた空

歌集『ありふれた空』 十谷あとり  北冬舎 2003初 A ¥2100(新本)

星の数ほどある本の中に、自費出版で数百部単位で作られる歌集という本がある。その歌集の中の、 一冊。この本は大気圏に突入して地表に届く前に燃え尽きる宇宙ゴミに似ているかもしれない。Amazonやe-BOOK OFFの検索でヒットした画面を見るたび、(この本てほんまに存在するんや…)と不思議な気持ちになると同時に、この本がもたらしてくれたさまざまな学びを思わずにはいられない。、『ありふれた空』と出会えたことが、わたしにはうれしい。このはな文庫・十谷あとりが、著者です。在庫、あります。

「何ちゅうタイトル付けよんねんと思た」と笑いながら言って下さったのは塚本靑史氏。供手。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486073016X/mixi02-22/249-9244394-4920348
# by konohana-bunko | 2005-03-03 11:30 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
プロフィールを見る
画像一覧