大阪港の夕日

海を見たいと思い
地下鉄に乗って大阪港に行った。
天保山から渡船で向こう岸に渡り
着いたその船で戻ってきた。
ただそれだけの休日。
帰り、大阪港駅のホームの西端に立って
薄雲の中に沈んでいく夕日を見ていたら
わたしの真ん前に見知らぬ殿方が無言で割り込み
わたしの視界すべてを塞いで立ちはだかり
取りいだしたるiPhoneに4桁の数字を打ち込み
たかだかと掲げて夕映えの写真を撮り始めた。
これもまた大阪の点景か。

大阪には海があってうれしい。
# by konohana-bunko | 2016-02-11 22:06 | 日乗 | Comments(0)

難波津の月

何を書こうにもことばが出ない時期というものが
どうしようもなくある。
わたしはしじゅう立ち止まってぼんやりしているが
わたしの人生は立ち止まってくれない。
信号が変わったら、文句を言わずに歩くのだ。
青が点滅しだしたら早足になるのだ。

難波津の空に月を見ている。
# by konohana-bunko | 2015-09-28 20:13 | 日乗 | Comments(2)

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はすのはなちるひとひらのしづむまでゆきませうひるのひぢのみなもを
# by konohana-bunko | 2015-07-11 21:40 | 日乗 | Comments(0)

山茱萸

道の角に、柵に囲われた小空間がある。空地のようでもあり、畑のようでもある。今朝そこに、大きな木があるのにはじめて気付いた。山茱萸の木が、見上げるような高さに、繊繊とした黄の花をたくさん咲かせていた。毎日通う道、いつも見ていた筈なのに、こんなにあかるい花の木に気付かずにいたのだ。
# by konohana-bunko | 2015-03-12 19:42 | 日乗 | Comments(0)

おでん

うちでは「おでん」は「おでん」と呼んでいる。こどもの頃住んでいた北摂でも「おでん」。「関東煮」(かんとだき)という呼び方を知ったのは中河内に越して来てから。石切神社参道の店の暖簾に「関東煮」と書いてあるのを見て(どんな料理なんかな?)と不思議に思ったのが最初。
# by konohana-bunko | 2015-03-10 19:30 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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