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出発

細く、長く、本と人との関わりを楽しむこのはな文庫になります。
みなさま。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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未読の本五冊を積めばわが日々はロジェストウェンスキー航海に似る  十谷あとり
by konohana-bunko | 2005-04-19 22:18 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

橋本喜典歌集 『無冠』

gogejavalさんのblogで、橋本喜典さんの短歌と出会った。

今われは悲しかれども幼ならのまつはりつけばまつらはせけり  橋本喜典

傷もたぬ魂などのあるまじく大樹は深き翳を抱けり

もっと読んでみたくなったので、思い切って歌集を買ってみた。(『無冠』/1994年不識書院刊。)

ひしひしと花咲き満てる樹の下に涙ながしている犬に遭う  橋本喜典 『無冠』

いぬのふぐり・菫・たんぽぽ地に低き花は最も神を仰がむ

残りもの朝夕(あさよ)に食べて今日のもの残せる妻をつくづくと見る

平明で、いい歌。橋本喜典さんの歌と出会えて、よかった。gogejavalさん、ありがとうございます。
思い遣り
by konohana-bunko | 2005-04-15 20:25 | 空中底辺 | Comments(2)

温泉二件

2日(土)は合宿歌会で榊原温泉へ。曇りでやや寒い。吟行ということで宿の周囲を少し歩く。歩いたところで携帯電話で呼ばれる。「折角ですから車で風力発電の風車を見に行きましょう」ということに。車2台に分乗して青山高原へ。風車がたくさん回っている。写真や映像で見たことはあるが実物を見るのは初めて。オランダ製で羽根の直径は50mとのこと。音はあまりしない。ほほう…と見上げてはひたすら感心。感心はするが肝心な歌ができない。歌ができない上に風が冷たい。(風がなかったら風車が回らんやないか!)宿に戻って詠草提出。ここで日帰りのわたしはタイムアップ。温泉へは入らず詠草集をいただいて帰る。泊まりのみなさんは寝ないで歌を詠みまくられた由。
4日(月)は夫と息子2号と天川村へ。アマゴ釣り+洞川温泉というゴージャスな企画。ところが天川に着くと何と雪。3cmほど積もっている上に小雪が舞っている。夫が何ヶ所か竿を出して魚影は見えたものの釣れず。残念。丹生川上神社下社と天河弁財天にお参りする。どちらもとてもきれいな神社だった。寒いので車の中でおにぎりを食べて、天の川温泉に入って帰宅。名物「名水とうふ」も買えてよかったよかった。
写真は天川村にて。
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by konohana-bunko | 2005-04-04 21:29 | 日乗 | Comments(0)

外出二件

27日(日)は「日月」の歌会に出席。場所は天満橋のドーンセンター。多目的ホールは八角形の部屋。「スリッパに履き替えて下さい」との貼り紙に驚く。壁半分にカーテンがかかっているのでめくってみたら窓ではなくて鏡が出てきて再び驚く。ダンスのレッスンもできる部屋らしい。
久し振りの歌会だったせいか、最初はなかなか気持ちが入らなくて困ったが、参加者のみなさんの読みを聞いているうちにだんだん頭が動きだした。歌会はやっぱり、いい刺激になる。
29日(火)はYちゃんと奈良公園へ。鹿に鹿せんべいをやり、東大寺二月堂から大仏殿、東向商店街を経て一言観音、興福寺国宝館へと回る。久し振りに阿修羅像を見た。雄鹿の頭から去年の角の残り(壜の栓に似ている)が外れて、新しい角が茸のように顔を出し始めている。
by konohana-bunko | 2005-03-29 22:22 | 日乗 | Comments(0)

『ありふれた空』抄

自転車の前と後ろに生まれざる吾子らを載せて花の下ゆく  十谷あとり

摑むのはたやすかれどもぽろぽろと転がりやすき雛あられかな

うみやまの濃きも淡きもひすいなる讃岐の国はわが父の国

リサイクルは煩雑である父を踏み母を十字にくくらねばならぬ

稲の葉のしらしら揺れてその揺れの収まりしのち風わずか吹く

さびしさの匂いがこもらないように髪はいつでも短めに切る

病葉の二つ流れに過ぎ行きてひとつ鯏となりて戻れり

やさしさに似た父の怯惰を思うとき斜めに破れるベルマーク2点

夜干した一枚のシャツ アイロンを掛けても月の匂いがとれず

死ぬ時も生まれる時もひとりだと思えば何とありふれた空
by konohana-bunko | 2005-03-04 09:34 | 空中底辺 | Comments(0)

ありふれた空

歌集『ありふれた空』 十谷あとり  北冬舎 2003初 A ¥2100(新本)

星の数ほどある本の中に、自費出版で数百部単位で作られる歌集という本がある。その歌集の中の、 一冊。この本は大気圏に突入して地表に届く前に燃え尽きる宇宙ゴミに似ているかもしれない。Amazonやe-BOOK OFFの検索でヒットした画面を見るたび、(この本てほんまに存在するんや…)と不思議な気持ちになると同時に、この本がもたらしてくれたさまざまな学びを思わずにはいられない。、『ありふれた空』と出会えたことが、わたしにはうれしい。このはな文庫・十谷あとりが、著者です。在庫、あります。

「何ちゅうタイトル付けよんねんと思た」と笑いながら言って下さったのは塚本靑史氏。供手。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486073016X/mixi02-22/249-9244394-4920348
by konohana-bunko | 2005-03-03 11:30 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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