中之島のクリスマス
2010年 12月 25日
そこから自転車をぐいぐい漕いで、ずっと西へ移動。京阪中之島駅前で、此奴と再会。会いにくること3度目にしてようやく好天に恵まれ、それらしい黄色で撮ることができてうれしい。
展示は予想していたよりずっと作品の数が多くて、得した気分というか、見応えがあった。やきもののボタンは色がうつくしかった。面白かったのは、見ている人の中から「これええナ」とか「これ欲しいわぁ」といった声がちらほら聞こえたこと。確かに、親しみやすそうな、おうちでも使いたくなるような、そういうやきものではある。
わたしも中にひとつ、作品の名前をメモするのを忘れたのだけれど、すごく(欲しいなぁ)と思う器があった。両掌で包めるくらいの大きさのお椀で、ざらっとして、白っぽい中にうっすら桃色が兆していたもの。
最後に常設展の中国・朝鮮のやきものを眺めて、眼福の仕上げ。朝鮮のやきものは、白磁青磁、鉄釉で絵が描いてあるの、どれも何度見ても飽きない。ルーシーさんがここのコレクション見たら、喜びはるやろうなぁ、などと、他愛ないことを思う。
店長に、さっきこんなこんなの器があって、うちあれ欲しいナ思てん、と話したら
「俺はこれがええ」
と、国宝の油滴天目茶碗を迷わず指さす。いやそれは……そらええでしょうとも!