ノート

上等なノートを買った。かたい表紙の、らせん綴じのノート。クリーム色がかったなめらかな頁に、淡い色の罫線が刷られている。眺めたり、触れたりするだけでしあわせだった。うれしさ余って一行書いて、自分の文字のこどもっぽさに絶望した。
by konohana-bunko | 2011-06-11 10:25

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり