ゴミを宝に

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職場のゴミ置き場で分厚い本の小口が目に入り、拾う。『目撃者 近藤紘一全軌跡1971~1986』。このままゴミにされては可哀想なので、連れて帰ることにする。ぱらぱらしてみる。短いエッセイが面白そう。でも電車で読むには重いかなあ。家で計ってみたら768gあった。

で、その仕事帰りに、この間奈良公園に行った時、古本屋さんには寄らなかったことを思い出す。思い出したら無性に行きたくなった。お天気もよかったので、西大寺から奈良行きに乗り換える。まっすぐ智林堂さんに行って、『木に縁りて魚を求めよ』林和清 を買う。これ、もう3回くらい、手に取っては棚に戻し、また手に取っては戻ししていたもの。文字がうつくしくて、読みやすい。でも他の本の文字とどこが違うかがよくわからない。(造本・装幀 間村俊一。)
拾った本と買った本を鞄に入れたら、鞄、重い……。急に疲れが出てきて、そのままどこへも寄らず駅へ。

帰りの電車の中で『ゴミを宝に!』(チチ松村)読了。自転車「宮田五郎兄さん」命名の秘密がすてきだった。

写真上、タイリクバラタナゴ。下、シロヒレタビラ。これからの季節、タナゴの仲間は婚姻色が出てきれいになる。
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by konohana-bunko | 2007-03-29 21:37 | 日乗

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり