似てるけど違う

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某日。歌の集まりに行った。会議室の長机に座って、詠草のコピーを読んでいたら、右隣の方に、ねえねえ、と声を掛けられた。
「『獺祭』って、聞いたことがあるんだけど、何のことだったかしら」
あ、だっさい。知ってます知ってます。それは、イタチがね、魚をね。大きな声で返事していたら、左の方に座っていた方がにこにこしながら
「十谷さん、カワウソです」と間違いを訂正して下さった。

恥ずかしい。

先年の「鷹羽狩行事件」より恥ずかしい。

(鷹羽狩行事件:数年前、これも歌会で、俳人・鷹羽狩行の名前を「たかはかりゆき」だと思い込んでいた事件。それ以前にも荻原井泉水のことを「いせんすい」呼ばわりしたり、学生の時は「狭義」のことを「さぎ」と音読したり。自分で気ィ付いてんのがこんだけあるんやから……)
by konohana-bunko | 2007-09-07 21:03 | 日乗

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり