カテゴリ:日乗( 411 )

倉庫の屋上に

雨が降り、花が散る。
島田倉庫の陸屋根に、花片が吹きだまる。
花片でさくら色に汚れた屋上の水溜まりに
鏡餅のかたちをした、プラスティックのパックがころりと転がっている。
風の仕業か、鳥の仕業か。
中に餅が入っているかどうかはわからない。

by konohana-bunko | 2014-04-07 21:11 | 日乗 | Comments(0)

季節にこころが

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春はいつも
季節にこころが追いついていかない。


庭の菜の花を抜く。
半透明の袋いっぱいの菜の花。
水の匂いが重い。

by konohana-bunko | 2014-03-30 21:55 | 日乗 | Comments(0)

遠く咲く梅

段々畑。
奥は竹藪、雑木林。
農具小屋の傍らに、ひとところ光を集めて咲いていた
白梅は、もう散るところ。


夜自転車を漕いで、ひとの家の前をよぎる。
風呂で湯を使う音。
一拍遅れて沈丁花が匂う。


砂を積んだダンプトラックが
川の中に入り
そのまま、浅瀬を、
向こう岸へと渡っていった。


武装島田倉庫に就職してもうじき半年。
先週、制服の上っ張りをもらった。

by konohana-bunko | 2014-03-22 22:22 | 日乗 | Comments(0)

豆の種

豆の類の種を見ると無性にお腹がすいてくる。
かつて鳩だったのかわたしは。
アトリだから当然なのか。

by konohana-bunko | 2014-03-18 20:27 | 日乗 | Comments(0)

吹奏楽七人組

昨年夏の記憶。
田辺の南方熊楠顕彰館で見た「熊楠と海」という展示。
海浜植物フクドの標本は変色した新聞に包まれていた。

  大阪毎日新聞(休み知らず)明治四十年十月十七日

標本作成時の新聞だったのかどうか。
紙面の下の方には

楽隊用吹奏楽七人組 代償金二〇〇円 石原楽器店

などという広告が、ホルンとおぼしき楽器の絵と共に載せられていた。

by konohana-bunko | 2014-01-25 21:23 | 日乗 | Comments(0)

『武蔵丸』を読む正月

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


年末年始、車谷長吉『武蔵丸』(新潮文庫)を読みながら過ごす。
短編の一区切りで、息抜きに解説をぱらぱらしていたら、奥付に書き込みがあった。
買った時は気づかなかった。
鉛筆で書いた、こどもの文字。

*年*月*日 母の日
お母さんへ、おべんとうはかえなかったけど、むさし丸はかえたよ。
Nより

Nくんのお母さん、大事な『武蔵丸』、ブに出しちゃだめじゃん!

by konohana-bunko | 2014-01-06 20:36 | 日乗 | Comments(2)

白が似合わない!

真っ白でふわふわのマフラーというのも冬らしくてよいのでは、と100均ショップで買った糸でミニマフラーを編んだ。われながら、いい出来のような気がした。大いに悦に入り、職場に持参し、臙脂のエプロンに、ユニクロの紺のフリースを羽織ったところへ、首に巻いてみた。すると、このキュートな筈のマフラーが、毛羽のしっかり立った、ホテル備え付けのタオルにしか見えない。遠目に見ても、近目に見ても、タオルだ。白いマフラーが、こんなに似合わないなんて。くー!かくなる上は、黒のゴム長でも穿くか?
by konohana-bunko | 2013-12-17 21:09 | 日乗 | Comments(2)

紅葉黄葉

自分の内側から出て、外の風に当たりながら一生懸命生きています。
ブログは書いていませんが、毎日、歌のことは考えています。
本は少しだけ読んでいます。
今体験しているさまざまが、時間というフィルターに漉されて、こころの底に落ち着いたら
今迄書かなかったような歌も書けるようになる、と思って過ごしています。

今のお気に入りの場所は、職場の屋上です。
屋上から川沿いの桜並木と、大きなヨノミの木の樹冠が見渡せます。
ヨノミはとても大きな樹です。昔の人が街道の目印に植えた木なのかもしれません。
どちらもきれいにもみじして、もう半ば散っています。

桜並木に花が咲くのを、この屋上から見る。というのが、今のわたしの目標です。

by konohana-bunko | 2013-12-02 18:49 | 日乗 | Comments(3)

阿波座

ものごころついてより、さんざん車で中央大通りを走ったり、地下鉄中央線で通過したりしてきたというのに、一度も降りたことのなかった阿波座の駅。
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阿波座の「座」の字がなぜか笑うとるように見える。
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やっぱり笑うとる(^ェ^)
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ちょっと歩くと、複雑な交差点(標識の矢印の枝分かれ!)
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そして
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川と橋と島と高速道路がやたけたに交差しまくっている上に
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船に艀まで揃っていて、しびれる。(奥に見えるのが大阪中央卸売市場。)阿波座、なんていいとこなんだ。また散歩カメラしに来るぜ。
by konohana-bunko | 2013-09-11 10:36 | 日乗 | Comments(4)

なら燈花会2013

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今年ははじめて県庁の屋上にあがった。夕立が降ったあとだったので、板敷きの床もベンチも湿っていた。水蒸気がかかった夜気の底に、ライトアップされた五重塔の頭や東大寺の屋根が覗いていた。春日の森や高円山は暗闇の中になお暗い影になって昼間よりもっと大きく膨らんで見えた。西の方に奈良の街の明かりがちらちらと光っていた。奈良の夜景は、やっぱり静かだった。
by konohana-bunko | 2013-08-15 00:11 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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